経済学部の吉田健太郎ゼミが地域活性化につながる商品開発を目的とした産学連携FWを行いました。

 吉田健太郎ゼミでは、地域経済の現場に入り、実践的に学ぶことを重視した教育・研究活動に取り組んでいます。その一環として、地域活性化につながる商品開発を目的とした産学連携フィールドワーク(FW)を12月7日(日)・8日(月)、北海道札幌市・勇払郡安平町にて行いました。

 このFWは北海道安平町の地域活性化を目的に、安平町ならではの特産品連想が生まれる商品を開発するプロジェクトとして実施されたものです。吉田健太郎ゼミと安平町の連携は今年で3年目を迎え、現在は2年生の岡悠馬と北林将成らが率いる商品開発班が主体となって活動を進めています。ゼミ生たちは、安平町長をはじめとする多くの地元関係者と対話を重ねながら、地域の方々に応援される関係性づくりを大切にして活動を続けています。

 今回のFWでは、安平町長へのプロジェクト進捗報告に加え、新千歳空港や道の駅、北海道物産店などを訪問し、商品開発や販売の現場に関するヒアリングや参与観察を行いました。また、安平町の連携先企業とともにOEM先候補との商談も実施し、実際の事業展開を見据えた具体的な検討を進めました。今後は、OEM先の選定、商品案の改良、プレリリースなどを進めていく予定です。

 ヒアリング調査は、想定していたほど一般消費者からのサンプルを集めることができず、現場での調査方法に課題が残りました。一方で、店舗スタッフへのヒアリングや参与観察を通じて、事前に設定していた仮説を検証することができました。こうした反省点も含め、実践の中で得られた学びを次回以降のFWに活かしていきたいと考えています。

 また、先月11月には、東京安平会に招待いただき、ゼミ生も交流の場に参加しました。安平町出身者や関係者との対話を通じて、地域とのつながりを改めて実感する機会となりました。当日は、旧早来町(現・安平町)出身で、駒澤大学苫小牧高校の卒業生でもある元オリンピック選手の橋本聖子さんとも交流の機会を得ました。地域にゆかりのある先輩世代や現役世代との交流は、ゼミ生にとって自らの学びや将来を考える契機となりました。
 今後も、安平町との継続的な連携を通じて、研究の発展と社会連携を一体的に発展させるとともに、地域経済の発展に実質的に貢献できる取り組みとして、本プロジェクトを深化させていきたいと考えています。

画像1地元連携企業と道の駅で現地調査を実施

画像2及川秀一郎・安平町長と面談の様子

画像3東京安平会で橋本聖子議員と及川町長と交流

画像4「あびら菜の花はちみつ」を使った新商品を開発中

画像5道の駅あびらD51ステーションにて(右:岡悠馬、左:北林将成)

画像6商品開発に向けた企業訪問の一コマ(札幌市内)